教員が起業してハンドボールチームを持つことで得られるメリット

自分でチームを持つことでしかできないものがある

これを読んでいる多くの方は教員として働きながらハンドボール部の指導をしたり、会社勤めしてから地元の小学生チームに指導したりしている方ではないでしょうか?

そして、そのような多くの場合、ほとんどボランティア=無給で指導されていると思います。

部活動を含めてほとんどのチームが公共の体育館や小中学校の体育館を借りているので当然かもしれませんが、それでは将来のために大事な3つことができなくなります。

①育成に力を入れられる

中学や高校の部活動の場合、3年生の春〜夏にかけて大会があり、負けたら引退となります。

小学校の場合も毎年夏に全国大会があるので、全国大会に出られるように、全国大会で負けないように練習を積んでいくことになります。

すると、どうしても目先の勝利を優先した指導になりがちです。

そうなってしまうと、体が大きかったり足が速かったりという早熟系の子どもが優遇されます。

また、発達段階に適さない練習内容や練習量による怪我・オーバーユースが多発してしまいます。

(私が中学校教師時代に、小学校時代のオーバーユースで肘や膝、腰などを怪我して思い切り練習できずに悲しんでいる子どもたちをたくさん見てきました)

よく言われることですが、子どもは大人のミニチュアではありません。

しかるべき時にしかるべきタイミングでしかるべき量と質のトレーニングを与えて成長を促さなければいけません。

しかも子どもの発達段階は一人一人全く違います。

それなのに、指導者や保護者が勝ちたいから子どもの体と心に過度の負担を強いる指導を行っているのが現実ではないでしょうか?

自分でクラブを持つと、自分の指導理念(エゴではなく)に則った一貫型の指導を行いやすくなります。

私の運営しているクラブでは幼児さんはコーディネーショントレーニングや跳び箱、鉄棒などで体全体の動かし方やさまざまな種類の運動を経験し神経系を刺激します。

小学校低学年になると、かけっこやさまざまなボール運動に取り組んだり、ゴールやコートを小さくして人数を減らしたミニハンドボールを行っています。

高学年も主にミニハンドボールを行っていますが、来年4月にジュニアチームを立ち上げて大会にも参加していきます。

今後はU15、U18も立ち上げて一貫指導の育成型クラブにしていきます。

この体制が出来上がって来れば、部活動で顧問が変わるたびに方針が変わったりすることなく、自前で選手を育てていくことができるようになります。

②指導者の育成に力を入れられる

育成を大事にする上で、最も重要なのは指導者育成です。

これだけ社会が変わり、子どもも変わり、ハンドボールが変わる激動の時代においては、ハンドボールの指導方法のみならず、発達心理学や運動生理学などの指導者の学びは欠かせません。

しかし、指導者の現状はボランティアで心身ともに疲弊させながら他人の子どもを面倒見ているのです。

実際、私も部活動顧問時代はそのような状況で妻と子どもに大きな負担を強いてしまっていました。

そんな状況では満足な学びを得ることはできません。

となると不利益を被るのは子どもたち、選手たちです。

コーチ1資格講習会(左)と日本スポーツ協会コーチングアシスタント講座(右)

クラブでコーチを雇うことになれば、学びの場を保障することができます。

その費用をクラブが負担することもできます。(現状は自腹がほとんど)

すると、優秀な指導者に育ち、その指導者がさらに優秀な選手を育てることにつながります。

このようなサイクルを回すことができるのも自分のクラブを持つことのメリットです。

③持続可能な活動になる

部活動の地域移行の問題も教員の勤務時間・働きすぎ問題に目が行きがちですが、一番のテーマは「持続可能性」です。

現在の部活動の枠組みでは

①教員が疲弊して成り手がいなくなる

②少子化や過疎化によって1校1チームが組めなくなり、廃部せざるを得なくなる

これらの問題によっていずれ部活動が破綻することは明らかです。

そのため、地域移行して社会のみんなで子どものスポーツに打ち込める環境を作ろうというのが本来の主旨です。

自分のクラブを持つとまずは自分たちで会員さん(選手)を集めなくてはいけません。

最初は大変ですが、一定数の会員さんが集まり、クラブとして活動していけるようになると優秀なコーチを雇い、優秀な選手を育てられるようになります。

すると、それが仕組みとなり、特定の誰かのみが負担を強いることなく、活動が持続的になっていきます。

活動が持続するということは、いつまでもハンドボールできる場所がある、仲間と会える場所があるということになりますね!

まとめ

いかがでしたか?

クラブを持つことはとても大変そうに見えるかもしれませんが、持つことでしか得られないメリットもあります。

また、持つことでしか解決できない日本の子どもたちの課題もあります。

私は自分でクラブを持って本当に良かったなと思います!

ハンドボールの楽しさを伝えられたり、毎日子どもたちと関われたり、好きなハンドボールの勉強ができたりして毎日が充実していますよ!

ハンドボールクラブを始めたいとお考えの皆さんもぜひ考えてほしいと思います!

追伸

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