ハンドボールビジネスコンサルタント
牟田歩
ハンドボールクラブやスクールを始めようと強い決意で思われた方でも、
「失敗したらどうしよう…」
と不安になることもあると思います。
ですが、安心してください!
私自身はもうすでに何度も失敗してきて、失敗のプロです!笑
ですが、新規事業なんて9割失敗するのが当たり前と言われています!
大事なことは、なぜ失敗するのか、失敗したのか考えて秒速で改善することです。
そこで、今回は私がやらかしてしまった失敗をご紹介するので、みなさんは同じ失敗をしないように学んでくださいね!
失敗①コンセプトがブレた
私は当初、「体育教室」「ハンドボール教室」「かけっこ教室」の3つの教室を同時に立ち上げてスタートしました。
わりと早い段階で体育教室とハンドボール教室は入会者が増えてきたのですが、かけっこ教室だけは全く増えませんでした。
その原因は「コンセプト」にありました。
体育教室、ハンドボール教室→運動が苦手な子
かけっこ教室→何かスポーツをやっていてもっと速く走りたい子
以上のようなコンセプトだったため、クラブとしての方針がぶれていてしまっていたのです。
結果、チラシを作ったりSNSで発信してもターゲットがぼんやりしてしまっていたので、誰にも刺さらないメッセージになってしまっていました。
最終的に、このかけっこ教室は他のコースに吸収する形で閉鎖してしまいました。
(参加者の子どもは他のコースへ変更してもらい、とてもがんばっています)
失敗②「ハンドボール」を売った
次の失敗は「ハンドボール」という競技を全面に出して売ってしまったことです。
基本、ハンドボールというスポーツは親が経験者ではない限り、テレビなどで目にしたり耳にしたりするスポーツではありません。
そして、人は知らないものや知らない人にはお金を払うことはありません。
なので、いくらハンドボールが素晴らしいスポーツでも、「ハンドボール」を売ってしまうと誰からも反応がないという状況になります。
ハンドボール教室を始めたときは近所の子どもたちが入会してくれたので良かったのですが、秋の体験会を行おうとしたときに、私はその過ちを犯してしまいました。
結果、まったく体験者が集まらずに、体験会を中止にせざるを得ませんでした。
しかし、「競技」ではなく、運動が苦手な子やその親の「悩み」に訴求したメッセージを打ち出したところ、体験会に参加してくださる方が増えて、10人以上入会してくださることになりました。
もしあのとき、そのまま競技を売り続けてしまっていたらともうとゾッとします汗
失敗③いきなり売った
これはハンドボール教室ではなく体育教室の話になりますが、参考になると思うので最後まで読んでくださいね。
民間の体育教室の夏休みでは、よく「短期教室」を開催しています。
その短期教室をまねて、うちのクラブでも開催しようとしました。
しかし、コロナの影響もあり、あまり日程が取れなさそうになりました。
そこで、通常であれば
体験会告知→体験会→短期教室案内→短期教室
という流れを踏むのが王道ですが、今回は体験会を挟まずにいきなり短期教室を売ってしまいました。
そこには私自身の慢心もあり、「何人かは集まるだろう」と高を括っていました。
すると、見事に反応はゼロ!まさに撃沈です汗
会場代は他の日に変更できたので損失はゼロでしたが、中途半端に企画して告知して実行してしまい、信用が落ちたことは明白です。
一度信用が落ちれば、取り返すのに何倍もの苦労がかかります。
幸い、その後も体験者や入会者は続いているのですが、もう二度と同じ過ちは繰り返したくありません涙
それぞれの失敗への対策とは?
ではそれぞれの失敗への対策はどうすればいいでしょうか?
一つずつ解説していきますね!
失敗①への対策「コンセプトをブラさない」
コンセプトとは「誰(ターゲット)」に「何」を届けるのかということです。
ハンドボールクラブでありがちなのは
「初心者大歓迎!全国大会目指そう!」という募集フレーズです。
初心者がいきなり全国目指すのか?全国を目指すレベルの中に初心者が入ってもついていけるのか?
いろいろと疑問が起きてしまいますよね?
この場合で言うと初心者向けなのか、全国を目指す上級者向けなのかをはっきりとさせなければいけません。(どちらが集客しやすいかはさておき)
実際にクラブを起業するときはこちらが想定していたコンセプトがはまらない時も往々にしてあります。
なので、まずは仮でいいのでコンセプトを決めてブレずに活動していくことが重要です。
失敗②への対策「ハンドボールを売らない」
ハンドボールクラブなのにハンドボールを売らないってどういうこと?
という心の声が聞こえてきそうですね!解説していきます。
上述の通り、人は知らないものは買いません。(あなたもそのはずです)
ただ、自分の悩みや不安を解決できると分かったものには例え高い買い物でも満足するはずです。(大事な人が大病で一発で治る薬があったとしたら、、、買いますよね?)
ハンドボールでも一緒です。
ハンドボールという「競技」ではなく、ハンドボールがもたらす「効果」や「未来」を売るのです。
例えばこんな具合です。
・運動が苦手な子でも楽しく取り組めるボール運動をたくさん取り入れてるので自然と運動能力が高まり、自信がつきます。(効果)
・自信がついたお子様は何事にも前向きに取り組めるようになり、可能性を広げることができるようになります。(未来)
いかがでしょうか?
全くハンドボールのことをPRしてないのが分かりますか?
私の場合、このようにハンドボールがもたらす「効果」や「未来」をPRして、もしよろしかったらどうですか?と案内すると高い確率で入会に繋がりました。
あなたも自分のハンドボールクラブが「何」を売っているのか一度考えてみてくださいね。
失敗③への対策「いきなり売らない」
これも人の心理ですが、いきなり「物を買ってください!」とセールスされたら、本当に欲しい物であっても拒否してしまいますよね?(洋服を見てるだけなのに、話しかけられてセールスされるの苦手です、、、)
それと一緒で、
興味関心がある人を集める→体験会→入会の案内
というプロセスをていねいに作り、順に案内していくことが肝心です。
よくある例は「〇〇ハンドボールクラブメンバー募集!」ですが、もしこれで集まっていないということであれば、いきなりメンバーになりたい人はいないということの証拠だと思います。
そうなのであれば、必ず定期的に体験会を企画してみてください。
その時に何を「売る」かは先述の通りです。お間違えのないように。
失敗には必ず理由がある
いかがでしょうか?
本当にいま思い返すと何であんなことしたのだろう?よくここまで続けてこられているなと思えるような失敗ばかりです。
昔、プロ野球でご活躍された野村監督はこうおっしゃっていました。
「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし。」
つまり、失敗するには必ず理由があるということです。
その理由を一つずつ潰していけば、自ずと成功していきます。
これからハンドボールスクール、クラブを始めようとしている方やハンドボールスクール、クラブの経営者の皆様は私のこの失敗をぜひ参考にしてお役立てくださいね!
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